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プログラミングスクールに通うのは無駄?

通うのは無駄と言われることも多いプログラミングスクール。無駄と言われる理由や失敗例などを紹介しながら、本当にプログラミングスクールが無駄なのかどうかに迫ります。また、後悔しないスクールの選び方についても解説しているため、参考にしてください。

プログラミングスクールは無駄になる…とは言い切れない

結論から言えば、すべての人にとってプログラミングスクールの受講が無駄な投資になる、とは一概には言えません。なぜならプログラミングスクールは講師によるサポートを受けられるため、教材選びや疑問点などを自分で解決しなければいけない独学に比べて、挫折しにくいからです。また、基礎からスキル習得まで体系的に効率よく学べるのも、プログラミングスクールならではのメリットです。

そのほかにも、卒業後の就職や転職のサポートを受けられたり、講師や仲間の存在でモチベーションを維持しやすかったり、というメリットもあります。独学では得られないサービスやメリットに対して払う費用が、自分にとって価値のあるものであればプログラミングスクールの受講を無駄とは感じないでしょう。

プログラミングスクールが無駄と言われる理由は?

SNSやネットなどで、「プログラミングスクールになんて通っても意味がない」という意見を目にしたことのある方も多いはず。一方で、「プログラミングスクールに通ったおかげでエンジニアに転職できた」と目標を叶えた声もあります。プログラミングスクールに通うのは無駄という声があがる原因はどこにあるのか、調査してみました。

授業料が高い

プログラミングスクールが無駄と言われる最大の理由は、受講料の高さです。無料のプログラミングスクールを除き、多くのプログラミングスクールでは数十万円の受講料が必要になります。その受講料に対して、払っただけの価値がある結果が得られなかったと後悔する人も多いようです。

プログラミングスクールの受講料を高いと感じるかどうかは、個人の価値観によって異なります。それでも受講料が高いと感じる人が多いのは、プログラミングスクールによって講師やカリキュラムの質にバラつきがあるからです。期待していた効果を得られなければ費用対効果が低く感じ、受講料が高いという不満につながります。

独学でも学べる

今は無料の動画配信サイトが普及しており、パソコンひとつでプログラミングを学べる時代です。そのため、わざわざプログラミングスクールに通うのは無駄と感じる人も出てくるのでしょう。

ただし注意したいのが、プログラミングを学ぶという同じ目的でも、プログラミングスクールと独学では環境が異なります。プログラミングスクールは講師からのサポートや体系的に学べる環境にお金を払っているため、独学でも習得できるからと安易にスクールを否定できるものではありません。

人によっては独学だと甘えが出てしまったり、非効率的な勉強で時間を無駄にしたり、といったことも考えられます。そのため、学習環境や勉強時間の質などを比較しながら、どちらが自分にとってより利益があるのかを検討することが大切です。

就職・転職できない

プログラミングスクールを卒業すれば、誰でも必ずWeb系自社サービス企業やエンジニアへの就職・転職を叶えられるわけではありません。なぜなら、エンジニアへの転職を成功させるには、自分自身の努力や下積みの経験も必要だからです。また、就職サポートや求人案件の数が十分でないプログラミングスクールの場合、就職・転職が難しくなります。

無料のプログラミングスクールだと、スクールが提携している企業への就職や転職しか選べない場合もあります。紹介される求人が必ずしも自分の求めているものとは限らないので、せっかくプログラミングスクールに通ったのに思うような仕事に就けないと不満に感じる原因です。

実務に活かせない

プログラミングスクールでは短期間で多くのスキルを習得するので、基礎的な部分に絞ったカリキュラムになる傾向にあります。プログラミングスクールで学んだ範囲内でのスキルしか習得できないため、どんな案件にも対応可能な即戦力のエンジニアになるのは不可能です。

プログラミングで習得できるスキルは特定の条件下でのみ活用できるものなので、実務に応用できるとは限りません。習得したスキルを実務に活かせない可能性もあるため、「プログラミングスクールに通っても無駄」と考える人が多いようです。

ノーコード開発/ローコード開発の普及

IT人材の需要が年々高まっている一方で、プログラマーを取り巻く環境については変化が見られます。その理由は、ノーコード開発やローコード開発と呼ばれる開発ツールが普及し、プログラミングのスキルがなくてもシステムを開発できる未来がすぐそこまで来ていると言われているためです。

ノーコード開発とはソースを一切かかなくてもシステムを開発できるツールで、ローコード開発は最小限のコードを記述すればシステムを開発できるツールです。システム開発にプログラマーが不要になるのではという噂も流れていることから、プログラミングスクールに通ってもプログラマーとして活躍できないなら意味がないと考える人が増えています。

プログラミングスクールが無駄になってしまう例

あいまいな理由でプログラミングスクールを選んだ

プログラミング言語は、用途によって習得するべきものが変わってきます。たとえばWeb制作に携わりたいなら、JavaScriptやPHP、Rubyなどの知識やスキルが必要です。AIやロボット開発に携わりたい場合は、PythonやRなどを学べるプログラミングスクールを選ぶ必要があります。

口コミの評価が高いから、受講料が安いからなどの理由でプログラミングスクールを選んでしまうと、必要な知識やスキルを習得できない可能性があり、受講にかかった費用や時間が無駄になりかねません。

プログラミングスクールが自分に合っていない

プログラミングスクールによって、受講スタイルや学習内容、サービス内容などはさまざまです。どんなスクールなのかを事前に確認せずに選んでしまった場合、自分のライフスタイルに合わなかったり、指導方法が性格的に合わなかったり、とストレスを感じてしまいます。

学習中のストレスはモチベーションを低下させ、挫折につながる大きな原因です。途中で辞めてしまうとせっかく支払った入学料や受講料などが無駄になるため、最後まで続けられるプログラミングスクールかどうか、事前にしっかりと確認するようにしましょう。

無駄だった…と後悔しないためのポイント

プログラミングを学ぶ目的を明確にする

プログラミングスクールの受講を検討するなら、スクール選びをする前に「どうしてプログラミングを学びたいのか」と学習目的をハッキリとさせておきましょう。なぜなら、プログラミングを学びたい目的によって適切なカリキュラムが変わってくるからです。

プログラミングを学ぶ目的は、「プログラミングを使って副業したい」「アプリ制作で収入を得たい」「ディレクターになるためにキャリアアップしたい」など何でも構いません。学習目的を明確にすることで、自分に合ったスクールやカリキュラムを選びやすくなります。

予算を決めておく

プログラミングスクールに通って無駄だと感じる理由の1つが、受講料の高さです。そのため、受講料が高いと感じないように予算を事前に決めておくことをおすすめします。気になるスクールが予算をオーバーする場合でも、プランや言語の選び方次第で予算内に収められることも。このように予算さえ決めておけば、無駄のない通い方を叶えられます。

スクールによっては独自の割引制度を設けているところもあり。また、厚生労働省の教育訓練給付金制度が適用される場合もあるため、費用のことで悩んだらスクールに予算内で収まる方法はないか相談してみると良いでしょう。

プログラミングに触れてみる

スクールに通う前に、まずは一度独学で少しでもプログラミングに触れてみることをおすすめします。入学後にプログラミングに初めて触れてなじめなかった場合、入学金や受講費用が無駄になったと後悔する可能性があるからです。また、独学が合っているのかプログラミングスクールで学んだほうがいいのか、の判断材料にもなります。

事前学習の目標としては、プログラミングの基礎や概念を理解して簡単なホームページなら自分で制作できるくらい、を目安にすると良いでしょう。基本を理解したうえで自分で解決できない悩みがある状態のほうが、スクールに通った際に的確な質問ができ、スキルをスムーズに習得しやすくなります。

無料カウンセリング・無料体験を利用する

後悔しないプログラミングスクールを選ぶには、スクールが実施している無料カウンセリングや無料体験会を利用するのがおすすめです。スクールの雰囲気やサービス内容などを知ることができ、たとえ合わないと感じたといても別のスクールを検討すれば良いので、お金や時間を無駄にする心配がなくなります。

また、無料カウンセリングや体験会に参加したうえで、公式サイトや口コミの情報を調べることにより、多角的な視点から自分に合ったスクールなのかを判断しやすくなります。

失敗しないためのプログラミングスクールの選び方

講師やカリキュラムの質をチェックする

講師やカリキュラムの質は、満足度に直結する重要なポイントです。エンジニアとしての現場経験や講師としての経歴、コミュニケーション能力が備わった講師が在籍しているスクールは、適切なフィードバックによってプログラミングの理解を深めることができます。

また、プログラミングは実際に何度もコードを書きながらアウトプットを繰り返すことで知識や技術の習得が早まるため、アウトプットも重視した実践的なカリキュラムかどうかもチェックしておきましょう。

学習や就職のサポート体制が手厚い

独学では得られないスクールならではのメリットの1つが、学習や就職のサポートを受けられることです。サポートが十分でないスクールだと、プログラミングスクールを選んだメリットを感じられず、後悔する原因になります。そのため、挫折しない、挫折させないサポート体制や環境がどれだけ整っているかは必ずチェックするようにしましょう。

スクールによっては、講師へ気軽に質問できる学習環境を提供しているほか、個人の進捗に合った学習計画の提案、専属講師やアドバイザーによるマンツーマンでの指導・定期的なメンタリングなどを実施しているところもあり。特にプログラミングの知識が少ない未経験者や初心者は挫折しやすいため、スクールのサポート体制の手厚さを重視して選ぶことをおすすめします。

料金設定や条件を細かく確認する

プログラミングスクールの受講を後悔する原因は、お金に関連することが多いため、学習内容に見合った料金設定かどうか慎重に検討する必要があります。プログラミングスクールによっては、知識を保有していることを前提とした最安値を公式サイトに表示しているところもあり、想定より多くのお金を請求されることもあるので注意しましょう。

料金設定や条件はスクールによって異なるので、スクールを選ぶ際は実際にどのぐらいのお金が必要になるのか細かく確認することが大切です。

就職・転職の紹介先や実績が豊富

プログラミングの学習目的が就職や転職なら、スクールが実施している就職・転職のサポート内容やこれまでの紹介先・就職実績を確認しておくことをおすすめします。

就職や転職が保証されているスクールだとしても、自分の理想とする働き先を紹介してもらえるとは限りません。また、せっかく習得したスキルを活かせない企業しか紹介してもらえない場合もあるので、これまでの紹介先や就職実績の確認は必須です。

特にプログラミング初心者は、就活や転職活動をどう進めていけばいいのか分からない場合が多いので、就職や転職のサポート実績が豊富なスクールを選ぶと良いでしょう。

受講生や卒業生からの評価が高い

受講生や卒業生の口コミ評判は、実際に通ったからこそ分かるリアルな評価のため、スクールを選ぶ際の判断材料として役立ちます。公式サイト上の受講生や卒業生の声はスクールにとって都合の良いものが紹介されている場合もあるので、SNSや外部のサイトの口コミもチェックしてみることをおすすめします。

ただし、口コミはあくまでも個人の感想のため、参考程度に留めておくようにしましょう。

プログラミングスクールを無駄なく活用する方法

質問は遠慮せず積極的に!

プログラミングスクールは講師のサポートや体系的な学習にお金を払っているようなものなので、分からないことは積極的に質問しないと損です。1人では解決できなことがあるからこそスクールに通うため、分からないことがあるのを恥ずかしく思う必要も、質問を遠慮する必要もありません。

特に短期間でスキルの習得を目指すなら、積極的に質問をして効率的に学習を進めていくことが大切です。質問に応えてくれる講師の存在を有効に活用し、プログラミングへの理解を深めていきましょう。

必ずアウトプットをしよう!

プログラミングスクールで実践的なスキルを効率よく習得するには、アウトプット学習が重要です。スクールならエラーでつまづいても講師に質問できるため、まずはとりあえず手を動かしてみることを意識してみましょう。とりあえず書いてみるという姿勢でアウトプット学習に取り組むことで、インプット重視の学習よりもスムーズなプログラミングスキルの習得を叶えられます。

まとめ

プログラミングスクールが無駄と言われる大きな原因は、払った受講料に対して見合った成果が得られないと感じるためです。受講料が高いと感じる理由にはさまざまあり、それらを理解したうえで自分に合ったスクールを見極めることが重要です。また、スクールに通うだけでスキルの習得や就職が保証されるわけではないため、スクールを有効に活用しようとする努力や意識も求められます。

プログラミングスクールを卒業するときに「無駄じゃなかった」と言えるかどうかは、自分の選択や学習への取り組み方次第です。ここで紹介したスクールの選び方や無駄なく活用する方法などを参考にしながら、プログラミングスクールの受講を検討してみてください。

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