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プログラミングスクールのなかには、無料で通えるところもあります。お金をかけずにプログラミングを学べるのは嬉しい一方で、無料で通えることに不信感を抱いている人もいるはず。ここでは、無料プログラミングスクールの仕組みをはじめ、メリットや注意点、選ぶポイントなどについてまとめています。
無料プログラミングスクールが受講生から入学金や受講料をとらずに運営できる理由は、受講生が就職・転職する企業から紹介料を受け取っているためです。そのため、多くの無料プログラミングスクールでは、スクールが紹介する就職・転職先で働くことを受講の条件としています。
無料プログラミングスクールが企業に代わってIT人材の育成の役割を担い、その費用を就職・転職先の企業が負担するという、Win-Winの関係になっているというわけです。受講生にとってもメリットが大きいように感じますが、注意点やデメリットも存在するため、慎重に検討する必要があります。
無料のプログラミングスクールの最大のメリットは、やはりなんと言っても無料でプログラミングを学習できることです。通常のプログラミングスクールだと、入学金や受講料に数十万かかることもあるため、気軽に始められないのが難点。無料のプログラミングスクールなら高額な初期費用を準備する必要はないので、プログラミングを学びたいと思ったときに気軽に始められます。
無料のプログラミングスクールの多くは、就職・転職先の企業から紹介金を受け取ることでビジネスが成り立っているため、受講生が就職や転職をできるように手厚いサポートを行なっています。カリキュラム自体も、就職・転職先で使える実践的な内容になっているのも特徴。スクールで学んだスキルを生かして就職・転職したい受講生にとっては、かなり大きなメリットになるでしょう。
無料のプログラミングスクールは気軽に始められる一方で、誰にでも門戸を開いているスクールではありません。ほとんどのスクールで年齢制限が設けられており、30代以降は対象外となることが多いようです。年齢制限が設けられている理由としては、年齢があがるにつれて就職・転職の成功率が低くなるためでしょう。
また、スクールによっては「紹介した企業への就職が必須」「就職できなかった場合は無料にならない」などの条件を設けているところもあります。
無料のプログラミングスクールで受けられる就職・転職サポートでは、提携先の企業を紹介されます。提携先の多くは自社のエンジニアをクライアントに派遣するSES(システムエンジニアリングサービス)系企業です。SES系企業に就職・転職した場合、どんな現場に送り込まれるのかは運次第のため、案件によってはテストや保守といった単純作業しか任せられない可能性もあります。
就職・転職先の選択肢が限られているため、どのような企業や職種を紹介してもらえるのか事前に確認しておくと良いでしょう。
提携先の企業で使えるスキルの取得を目指したカリキュラムになっているため、学べるプログラミング言語が限定されています。大抵はJavaやPHPといった求人需要の高いプログラミング言語を学ぶことになるため、学びたい言語や技術によっては選択肢の少なさがデメリットに感じるでしょう。無料プログラミングスクールを検討する際は、学べる言語や技術をあらかじめ確認しておきましょう。
挫折者を多く出しては人材紹介で収益を得るビジネスが成り立たないため、多くの無料のプログラミングスクールでは受講期間を短期間に設定しています。厳しい指導やレベルの高いカリキュラムが組まれることはあまりありません。そういった環境では身につけられるスキルが限られるため、開発スキルをあまり求められない企業への就職・転職しか叶えられない可能性があります。
一部の無料プログラミングスクールでは、規約によって違約金が発生することがあります。違約金が発生する例としては、「提携している企業に就職・転職しなかった又は内定を辞退した」「カリキュラムを修了しなかった」などがあり、違約金の相場は数万~数十万ほど。本来であれば就職・転職先の企業が負担していたスクールの費用を、違約金という形で負担することになるというわけです。
スクールによって違約金の有無や条件などが異なるため、あとでトラブルにならないように契約前にしっかりと確認しておきましょう。
有料のプログラミングスクールはお金を払って入学している分、無料のスクールと比較してプログラミング学習に熱意を持った受講生が多い傾向にあります。そういった環境に身を置くことで自分自身の勉強意欲の向上にもつながり、モチベーションを維持しやすいのが魅力です。無料のプログラミングスクールだと、「せっかくお金を払ったんだから頑張ろう」と踏ん張る材料がないため、モチベーションを維持するのが難しいというデメリットがあります。
無料のプログラミングスクールと有料のプログラミングスクールのどちらが良いのかについては、一概に言えません。なぜならどちらのスクールにもメリット・デメリットがあるため、プログラミングスクールに何を求めるのかによってどちらが良いのかが変わってくるからです。
大切なのは、無料というメリットだけに踊らされず、プログラミングスクールに求めるものや学びたいプログラミング言語などをしっかりと考えること。そうすれば、自分に合っているのがどちらかを判断しやすくなります。また、スクールが実施している無料体験や説明会、カウンセリングに行って実際に話を聞いてみるのもおすすめです。
お金をかけずにプログラミングを学べるのは、無料のプログラミングスクールの大きなメリット。受講料の安さを重視する人におすすめです。また、学習する言語や就職・転職先に強いこだわりのない人も、無料のプログラミングスクール向き。学べる言語や就職・転職先に制限があることをデメリットに感じないため、ポジティブな姿勢で勉強や就活に取り組めるでしょう。
そのほかにも、無料のプログラミングスクールはエンジニアとして就職・転職するのが前提なので、卒業後はエンジニアとして働きたい人にも向いています。
無料のプログラミングスクールは提携先の企業への就職・転職が受講の条件になるため、教養や昇格を目指したスキルアップが目的の人はそもそも受講できません。また、無料のプログラミングスクールだと学べるプログラミング言語やスキルに制限があるので、明確な目標がある人はやりたいことを実現できる有料のスクールを検討するのがおすすめです。
働きたい企業に強いこだわりがある場合も、就職・転職先に制限のない有料のプログラミングスクールのほうが満足いく就職・転職活動を叶えやすいでしょう。
多くの無料プログラミングスクールでは無料になるための条件を設けており、それに該当しないと受講料が発生する可能性があります。無料になるための条件はスクールによって異なるため、入学を希望しているスクールの条件に自分が該当するか、必ず確認しておきましょう。受講条件が分かりにくい場合はスクールに問い合わせて入念に確認しておくことで、契約後のお金に関するトラブルを防げます。
有料・無料にかかわらず、プログラミングスクールを選ぶ際は、スクールに通っている受講生の口コミ評判も重要な情報です。実際に通ってみないと分からないスクールの雰囲気や授業の分かりやすさなどを知ることができるため、自分に合っているかどうかの判断材料として役立ちます。ただ、感じ方は人それぞれ違うので、口コミの情報を信頼しすぎずに、あくまでも参考程度に留めておくのが良いでしょう。
プログラミングの勉強を継続するためには、通学・受講スタイルが自分のライフスタイルに合っているかも重要です。たとえば仕事をしながらプログラミングの勉強をする場合、平日に週5で通わないといけないようなスクールだと継続は難しいでしょう。通学がストレスにならないスクールを選ぶことは続けやすさにつながるため、自分に合った通い方ができるスクールかどうかを考えながら選ぶのがおすすめです。
無料のプログラミングスクールのなかには人件費を抑えるために、受講生からの質問やコードの添削に対応するための講師を配置していないところもあります。それだと学習中に分からなかったところをその場ですぐ解決できず、疑問がそのままになってしまうことも。また、添削してもらえないことで自分の理解度を把握できずに、効率的な学習やスキル習得を叶えられない可能性もあります。
プログラミング初心者がスクールを選ぶ場合は、質問サポートや添削対応の有無をしっかり確認しておくことをおすすめします。
無料のプログラミングスクールでは提携している企業への就職・転職が基本のため、過去の就職・転職実績を確認するようにしましょう。しっかりと確認しないまま入学した場合、いざ就職・転職活動をする際に希望していた企業で働けないという事態になりかねません。働きたい企業や企業の属性がハッキリしている場合は、無料カウンセリングで過去に就職・転職実績があるかを確認しておくと良いでしょう。
気になるスクールがあれば、カウンセリングや体験授業を受けて自分に合っているか確認することも大切です。無料のプログラミングスクールによっては、途中退会すると違約金や解約金などが発生する場合もあるため、気軽に退会できません。入学してから後悔しないように、カウンセリングや体験授業で実際の講義の様子や雰囲気などを確認してから、本格的に入学を検討しましょう。
現役プログラマーや現役インフラエンジニアからの個別指導を受けられるGEEK JOB。スピード転職コースであれば、無料で受講できます。ただし、年齢制限が設けられており、基本的に20代が対象です。紹介できる求人数が豊富で、未経験からでも就職可能な求人は500社以上。専属のキャリアアドバイザーにいつでも相談できるほか、書類の添削や面接対策も行なっており、就職支援が充実しています。
現役のエンジニアが持ち帰った課題を土台にカリキュラムを作成しており、実践的なスキルを身につけられる0円スクール。理解しないと先に進めない学習スタイルを採用しているため、未経験からでも着実に知識やスキルの習得を目指せます。受講条件は18歳~35歳までで、週4日以上の受講を推奨。また、1年以内にIT業界への就職・転職意思のある人が対象となっています。
23日間の短期集中講座で、まったくの未経験からでもECサイトの構築に必要なスキルを身につけられる無料PHPスクール。最低内定2社取得保証を設けており、IT・Webエンジニアへの確実な就職・転職を目指せる環境が整っています。ただし、無料の受講条件に該当しない場合は、授業初日に5万~13万円の保証金が必要になる点は注意が必要です。預けた保証金は、就職決定後に全額返金してもらえます。
LIKEITは、20代限定の無料プログラミングスクールです。プロの開発エンジニアの個別指導と24時間学習可能なオンライン教材により、最短2ヶ月でWebプログラミングに必要なJava言語のスキル習得を目指せます。また、専属カウンセラーが、受講生のキャリアや性格に合ったIT企業の開発エンジニア求人を紹介。開発職に特化した就職支援を行なっているため、スクールで学んだ知識やスキルを仕事に生かすことができます。
プログラマカレッジは、20代向けの就職直結型プログラミングスクールです。学べる言語はHTML/CSSをはじめ、JavaScriptやPHP、Java、Rubyなど。420時間以上の研修を通して、即戦力となるレベルの技術習得をサポートしています。就職支援も充実しており、キャリアアドバイザーがマンツーマンで受講生専用の面接対策を作成。就職に有利な資格取得の受験料も、プログラマカレッジが全額負担しています。
無料のプログラミングスクールは、経済的な理由でプログラミングの勉強を諦めていた人にとって心強い存在です。ただ、デメリットも存在するため、無料だからという理由で入学してしまうと、後悔してしまうこともあります。無料のプログラミングスクールを検討する際は、自分がプログラミングを学ぶ目的やプログラミングスクールに求める条件と合っているかをしっかり確認しましょう。また、違約金が発生する条件を確認しておくことも重要です。
オンライン×
フルオーダーメイド
通学×
固定カリキュラム
※選定条件
「プログラミングスクール」でGoogle検索上位48社をリサーチし、その中でも「現役エンジニアから学べるスクール」をピックアップ。
それぞれのニーズに合わせて以下の理由で各社をピックアップしています。
①未経験、何から始めていいかわからない、仕事や家庭と両立したいニーズ・・・・唯一のフルオーダーメイドで、何を学んだらいいかわからない人にも希望に合わせて授業を組むことができる、専属マンツーマンレッスンで、未経験でも不安なく通える「SAMURAI」をピックアップ。
②未経験、何から始めていいかわからない、教室で質問したいニーズ・・・通学での指導に力をいれていて、教室で講師に質問し、疑問点をクリアにしていくことのできる、オーダーメイドカリキュラムがあって希望に合わせてカリキュラムを組める「.PRO」をピックアップ。
③自分に足りないもの、学びたいことがあり、仕事や家庭と両立して学びたいニーズ・・・・固定のカリキュラムが1番多かった「テックアカデミー」をピックアップ
④通学をしながらしっかりカリキュラムを学びたい、教室で質問したいニーズ・・・・通学での指導に力をいれていて、教室で疑問点をクリアにしていくことができ、かつ「週4日フルタイムで10:30~17:30、約1000時間コミットする」とコミット時間が明確でカリキュラム内容が分かりやすい「G’s Academy」をピックアップ。